小児内分泌外来

どんな外来?

色々な症状がありますが主に以下のような症状に対応しています

などを診察する外来です

低身長

お子さんの身長が気になる場合は、成長曲線を描いてみましょう。
こちらのアプリを利用し成長の記録をつけてみてください。
低身長(身長が-2SD以下)をきたす場合は受診下さい。
また身長の伸び率が悪くなっている時も病気が原因のこともありますので相談下さい。

すくすく成長曲線(アプリ)

身長・体重を定期的に測定、入力することで、結果が成長曲線上に自動反映され、成長の推移を確認することができます。アプリはiPhone版、アンドロイド版をご用意しています。

iPhone版:App Storeからダウンロード

アンドロイド版: Google Play ストアからダウンロード

肥満

受診の目安

母子手帳もしくは成長曲線を使ってみましょう。身長に比べ、明らかに体重が多い、もしくは体重増加傾向が続いているときには一度受診しましょう。子どもの肥満はできるだけ早い時期に介入したほうが改善させやすいということがわかっています。
早期に介入し2型糖尿病、脂質異常症、高血圧などになるのを防ぎましょう。

肥満度(%)=(その人の体重-標準体重)÷標準体重×100

正常 肥満度20%以下
軽度肥満 肥満度20─30%
中等度肥満 肥満度30─50%
高度肥満 肥満度50%以上

小児期(6~15歳)のメタボリックシンドロームの診断基準

1)があり、2)~4)のうち2項目を有する場合にメタボリック症候群と診断する

1) 胸囲
腹囲80㎝以上 (注)

2) 血清脂質
中性脂肪120mg/dl以上 and/or HDLコレステロール40mg/dl未満

3) 血圧
収縮期血圧125mmHg以上 and/or 拡張期血圧 70mmHg以上

4) 空腹時血糖
100mg/dl以上

(注) 胸囲/身長が0,5以上であれば項目1)に該当するとする
小学生では胸囲75cm以上で項目1)に該当するとする


厚生労働省研究班「小児期メタボリック症候群の概念・病態・診断基準の確立及び
効果的介入に関するコホート研究」平成18年度研究報告書(2007.3)

思春期早発症

思春期早発症の主な症状

【男の子】
  • 9歳までに睾丸が発育する
  • 10歳までに陰毛が生える
  • 11歳までにわき毛、ひげが生えたり声変りがする

【女の子】
  • 7歳6か月までに乳房がふくらみ始める
  • 8歳までに陰毛、わき毛が生える
  • 10歳6か月までに生理が始まる

思春期症状はわかりづらいことも多く、低年齢での急激な身長の伸びがみられることがあります。
思春期早発の相談で受診される場合も、成長曲線をつけて頂けると診断の助けになります。
お子さんの成長を確認するのにも良いので、こちらのアプリを利用してみて下さい。

iPhone版:App Storeからダウンロード

アンドロイド版: Google Play ストアからダウンロード

甲状腺疾患

バセドウ病(Graves病)

  • 首が腫れる。特に首の前側、のどぼとけのすぐ下あたりが腫れている時は甲状腺腫大の可能性あります。
  • 甲状腺が腫れる病気の代表がバセドウ病です。
  • 小児における好発年齢は思春期以降ですが、幼児例も認められます。
  • 15歳未満の発症は約5%です。3大徴候は甲状腺腫大、頻脈、眼球突出です。
  • 他には体重減少、手指のふるえ(振戦)、発汗増加などがあります。

診断

上記症状からバセドウ病が疑われる場合、血中の甲状腺ホルモン濃度を測定し診断します。

橋本病(慢性甲状腺炎)

小児の甲状腺機能低下症は、先天性と後天性がありますが、後天性の代表的なものが橋本病です。思春期以降が多いですが、小児期に発症する例もあります。症状として、首の腫れ、体重増加、冷え性、徐脈、便秘、活気低下などが挙げられますが、自覚症状がない場合もあります。また、橋本病の亜型といわれる甲状腺の腫れを認めない萎縮性甲状腺炎という病態があり、著明な成長率低下があり、高度の低身長を来します。

診断

甲状腺機能、甲状腺自己抗体(抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体、高サイログロブリン抗体)の測定

小児内分泌学会ホームページ