予防接種外来

お子さまの予防接種の重要性について

お子さまの予防接種の重要性について

VPDは、”Vaccine Preventable Disease"の略で、ワクチンで防げる病気の意味です。
ワクチンを接種すれば予防できるはずのVPDに感染すると、重い後遺症に苦しんだり、場合によっては命にかかわる危険もあります。大切なお子さまを守るためにも、正しい知識を持ち適切にワクチンを接種するようにしましょう。 各種ワクチンや、予防接種スケジュールについて詳しくは以下のページをご参考ください。

VPD

当院の予防接種について

予防接種
(要予約)
BCGDPT三種混合麻疹風疹日本脳炎おたふくかぜ水痘インフルエンザA型肝炎ワクチンB型肝炎ワクチンヒブワクチン(インフルエンザ菌)肺炎球菌ワクチン(プレベナー)不活化ポリオワクチンロタウイルスワクチン腸チフスワクチン、狂犬病ワクチン、ヒトパピローマウイルスワクチンダニ媒介脳炎ワクチン(国立感染症研究所感染症情報センターホームページ) 髄膜炎菌髄膜炎ワクチンなど

予防接種について

インフルエンザQ&A

Q1. インフルエンザワクチンとはなんで毎年打たないといけないの?

インフルエンザウイルスの遺伝子が変化しやすく、92%くらい遺伝子が変化してしまうと、以前にかかったときの免疫が効かなくなってしまうからです。予防接種を受ける事によってインフルエンザにかからなくするか、症状を軽減することができます。

Q2. インフルエンザワクチンは2回打たないといけないの?

成人の場合、1回接種だと予防効果が64%、2回接種だと94%とされています。2回接種した方が予防効果は高まります。
成人の湯合、今までに何度かインフルエンザにかかっているので、多少の免疫力を持っています。
そのため、今年の流行株の予防接種を1回やって免疫力を補強すれば、64%は予防できるということです。
しかし、流行するインフルエンザウイルスは、年ごとに変化するので、2回接種の方が確実と言えます。 12歳以下の子供は、インフルエンザに対する免疫力が少ないので、2回受けることが必要です。
また、受験生や、どうしても仕事を休めない職業の人は、やはり2回接種の方が間違いがありません。

Q3. いつ接種すればいいですか?

インフルエンザの予防接種は毎年10月から開始します。抗体ができるまでに3~4週間かかります。
インフルエンザが流行しはじめる12月下旬までに抗体をつけておくとすれば、11月下旬から 12月上旬頃までに予防接種を受けることをお勧めいたします。
ワクチンの接種は、遇常2回で1~4週の間隔で行うことになっています。
なるべく4週に近い方が効果は良いです。

Q4-1. 卵アレルギーの人は予防接種できるの?

日本で作られているインフルエンザワクチンは、鶏の受精卵でウイルスを増殖させて作ります。
卵の成分が混入する可能性は完全には否定できません。
しかし昔は、精製技術が進歩していなかったために卵由来の成分が残存し、これによる卵アレルギーの副作用がごくまれに起こりました。近年は高純度に精製されているのでほとんど問題となりません。
重篤な卵アレルギーがある場合、例えぱ鶏卵を食べてショックを起こした人などは、接種を避けるか、注意して接種する必要があります。
ワクチンに安定剤として含まれていたゼラチンに対するアレルギ一反応(アナフィラキシーショック)が 報告されていましたが、現在、インフルエンザワクチンを生産している4社からの製品にはいすれも、ゼラチンは含まれていません。

Q4-2. 具体的にはどうするか?

卵をつなぎ、加工品で食べられる人
通常と同じく接種可 皮膚テストは不要

卵でアナフィラキシーを起こしたことがあり、現在も卵の特異的lgEスコアが5~6と高値の人
インフルエンザワクチンの皮膚テストを行います。
陰性の湯合は、通常量で接種します。
陽性(腫れた郡分が9-14mm、赤い部分が20-39mm以上)の場合は、少しずつ分割して接種します。
強く陽性(腫れた部分が15mm以上、赤い部分が40mm以上)を示した場合は、接種を中止したほうがいいでしょう。

Q5. 鼻噴霧式インフルエンザワクチン(フルミスト) とは

フルミストは鼻の中へ吹きつける、噴霧型のインフルエンザワクチンです。
日本での認可はありません。2003年に米国で認可され、10年以上の安全な使用実績があり、2011年からは欧州でも認可されています。
特に小児において日本の不活化ワクチンより予防効果が高いことから、当院では希望者に対し輸入ワクチンの接種を始めました。昨年の当院での実績は90%近い高い予防効果を認めました。日本で認可されている注射インフルエンザワクチンは3価の不活化ワクチンですが、フルミストは4価の生ワクチンです。有効期限はほぼワンシーズン持続し、注射ワクチンの4-5か月にと比べ長く効果があります。
【対象年齢】2歳~50歳未満
【禁忌】
重度のアレルギー(卵・ゲンタマイシン・ゼラチン・アルギニン、その他当ワクチンの含有物質)小児期や思春期で長期アスピリン内服中の方5歳未満で喘息のある方。1年以内に喘鳴を認めた方妊娠中・授乳中の方心疾患、肺疾患・喘息、肝疾患、糖尿病、貧血、神経系疾患、免疫不全などの慢性疾患をお持ちの方造血幹細胞移植など、重度の免疫不全の方と接触する方インフルエンザ接種後にギランバレー症候群になった方生ワクチン接種後4週間未満の方その他、鼻炎・鼻閉のひどい方は接種できません。